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古地震研究会の主な研究内容

古地震研究会の主な研究内容には以下のようなものがあります。

  • 古文書の解読
  • 解読した古文書を頼りに過去の災害について調査検証
古文書の解読
過去の災害を調査検証

古文書の解読

古地震(歴史地震)の研究は、明治以来の伝統のある研究分野です。
過去の地震を調べるという意味では、もっと前から続く営みともいえます。

解読した内容から地震や自然災害の理解へ

研究内容1地震や自然災害の理解には、経験(観察、観測)が欠かせません。
まれにしか起きない自然現象なので、文字史料から得られる過去の経験が決定的に重要なのです。

地震に関する史料は既に調べつくされていると思っている方も多いかもしれません。
しかし活字になっていない史料はまだまだたくさんあり、また、研究者の目に触れていない文字史料もまた多く存在すると考えられます。

過去の災害を調査検証

古地震研究会では、これまで、おもに京都大学が所蔵する地震や火山噴火に
関する文字史料や絵図を解読してきました。

弘化四年善光寺地震や天明三年浅間山噴火

研究内容2これらの災害については、江戸時代の後半であるという時代背景もあり多くの文字史料が残されています。
京都大学にも図書館や博物館、研究室に相当数が所蔵されています。

京都大学に所蔵されている弘化四年(1847年)善光寺地震に関する文字史料としては「信越震漲録」「弘化四丁未大地震御届書写」「信州大地震前後天災之記事」(以上、理学研究科所蔵)、「丁未震災録」(附属図書館所蔵)などがあり、全文の翻刻を作成しました。

天明三年(1783年)浅間山噴火については、「見聞書写」「浅間の記」(以上、文学研究科)、「浅間山焼之図」(総合博物館所蔵)などがあります。
これらについても全文の翻刻を作成しました。