過去の地震をはじめとする自然災害についての研究をすすめるためには史料の解読(翻刻)が欠かせません.この研究会では,翻刻を主とした史料解析の実践を通して,(1) 地震学のバックグラウンドをもちながら史料の解読もできる人材の育成と,(2) 他分野の研究者および学生,一般市民への歴史地震研究の普及を目的とします.
日時:令和元年10月5日(土)13時〜17時・6日(日)9時〜12時(予定)
場所:東京大学地震研究所1号館3階会議室(〒113-0032東京都文京区弥生1-1-1)
対象:地震学会会員および一般
定員:30名.先着順.ただし,地震学会会員を優先する
主催:古地震研究会
後援:公益社団法人日本地震学会
◯参加申し込み
参加を希望される方は,申し込みフォームからお申し込みください.申し込み締切は9月30日(月) 10月2日(木)です.
◯実習で使用する史料(予定)
初級:(1)「安政見聞録」(早稲田大学古典籍総合データベース。安政二年の江戸地震に関する史料)、(2)「信越震漲録」(京都大学大学院理学研究科所蔵。弘化四年の善光寺地震に関する史料)
中級:雲仙噴火史料
◯講師
中西一郎(京都大学名誉教授)、堀川晴央(産業技術総合研究所)、弘瀬冬樹(気象庁気象研究所)、加納靖之(東京大学地震研究所)ほか
◯プログラム(予定)
10月5日(土)
13時 開会・講師紹介・自己紹介
13時30分 解読実習(初級と中級の2部制)
(途中適宜休憩)
17時30分 初日終了
10月6日(日)
9時30分 解読実習(初級と中級の2部制)
11時30分 まとめ
12時 終了
◯参考文献等
- 島原大変記(国土交通省 雲仙復興事務所):時系列で書かれていて、地名の参考になる。
- 空中写真(PDF)(国土交通省 雲仙復興事務所):絵図はどの辺りから見て書かれたものかがイメージしやすい。
- 災害教訓の継承に関する専門調査会報告書 1855 安政江戸地震(内閣府中央防災会議)
- 安政見聞録. 巻之上,中,下 / 晁譱 [著] ; 一梅斎芳晴 [ほか]画(早稲田大学古典籍総合データベース)
- 災害教訓の継承に関する専門調査会報告書 1847 善光寺地震(内閣府中央防災会議)